■丸ごとワタリガ二蒸し焼きレシピ

　正式名称はガザミ。別名ワタリガニで知られるこの蟹はパスタや味噌汁、鍋レシピが一般的。でもオススメレシピに生のワタリガニを手に入れて丸ごと蒸す食べ方があるのだ。七輪とダッチオーブンを組み合わせて超強火で一気に作るワタリガニの蒸し焼き、かにみそや内子を堪能しよう。

　旬は晩秋から春までのワタリガニ。店頭では手に入りにくいので「ワタリガニ　生」、「ワタリガニ　活」などのキーワードでワタリガニの通販サイトを探すと見つけやすい。ちなみに5月以降なら内子を持ったワタリガニに当たることも。

■丸ごとワタリガニ蒸焼きレシピの調理方法（食べ方）■

1. ダッチオーブンを強火で事前に温めておく。アウトドア業界用語でプレヒートというらしい。下の写真のように上からも火を当てるので、七輪が二つ、もしくは七輪一つと焚き火台があるのが好ましい。
2. ダッチオーブンにワタリガニを並べる。1人2匹は食べたいので4人分8匹のワタリガニを並べる。ゆっくりと日本酒200ccをかけまわす。温まったダッチオーブンに冷たい液体を一気にいれると底がわれてしまう（クラック）。あせらずゆっくりと。
3. ダッチオーブンの蓋をして、その上によく熾きた炭を4～5個均等にのせる。
4. 夏なら強火で15分、冬なら20分程度蒸して出来上がり。ダッチオーブンを七輪からおろして、蓋の上の炭も取り除き5分蒸らす。

　蟹の腹側の三角形の部分をふんどしという。裏返したワタリカニのふんどしを殻ごと引き下げる。中からオレンジ色の内子やかにみそが出てくる。身の部分は半分に割ってしゃぶりつく。

　そのままでも充分に甘くて旨い。濃い目の味が好きなら醤油１、ポン酢２で割ったポン酢醤油にちょんとつけながらワタリガニの身を食べるのもオツ。